比良武奈ケ岳

2008年9月21日〜23日
中野

9月21(日)朝曇り 昼晴れ 夜雨 (大阪地方)
 超久し振りに休暇が取れました、7、8月の2ヶ月間で休みは3日だけ。他日は連日午前9時過ぎ頃から午後11時過ぎ、時には夜半迄みっちり仕事。気が付けばセミの声も遠退き虫の声が近くに有った今夏でした。
 この2ヶ月脇目も見ず仕事に没頭していて、ようやく時間をまとまって取れそうなので、のんびりと山旅(2日以上の縦走)でもしようと思い比良山系の縦走を計画しました。
 小女郎峠から武奈ケ岳そして、《つき温泉で入浴、山旅の疲れを癒し、朽木支所前で喉を癒すコース。ほぼ全山縦走になります。
 ダイトレの完全走破に続き比良全山縦走を第2弾に選びました。勿論六甲山全山縦走も機会を得て歩きたいと考えています。
 テーマは山旅なので、都会では味わえない自然を楽しみ、山の小さい秋を見つける事と、自身未だ未踏峰の比良最高峰、武奈ケ岳の頂上を踏む事です。

 と計画し9月21、22日に実行に移す。 21日早朝曇り空を眺め駅に急ぐ。天王寺駅から快速、そして大阪駅からは湖西レジャー号で、都合1時間半弱で蓬莱駅到着。
 プラットホームに降り立つと、唖然とした。車内ではそう感じなかったが、豪雨そしてカミナリ。暫し佇んで様子を伺うが事態は変わらず、そこに自宅からケイタイにメール『滋賀県湖北と湖東に大雨警報が発令された』と、湖北でも湖東でもないけれど、カミナリは鳴り止まない。ここで(プラットホーム)で撤退を決断。折角取れた休暇無駄になった。縁の無い武奈ケ岳。


9月22(月) 晴れ
 8時過ぎ目が覚める。昨日と違い良い天気だ。急濾、不動に行く事を思い付く。
 山行は何時も突然が多い。早急に準備、大急ぎで朝食を頬張り駅まで自転車を飛ばす。運良く快速に乗れる。
 登山道入り口に軽四の乗用車が1台駐車。平日に先客が居る様だ。上ると正面壁に二人、東壁に二人計4人も壁を攀っている。東壁のおばちゃんの内一人はレベルテンで見かける人だった。少し話しをしたが、正面の方へ移動した。連れだった様だ。
 東壁は一人貸しきり状態。3級2ルートをシャントで攀り、クライムダウンで降りる。シャントで撃じるのは限界が有りそうだ。ヌンチャクを掛け、次登る時ロープが出て来ないので、両手を使い繰り出さなければならない。片手では上手く出来ない。出過ぎると落ちた時かなり落ちるし、足らなければ身体が引っ張られ登れない。シャンテでのソロクライミンは無理が有る様に思える。
 3級程度なら大丈夫だと感じるが4級、5級を登るには熟練するか、自動的にロープが出る確保器は必要だと痛感する。
 次に逆Lを登る。L字になぞるのは問題なさそうだが、直登は出来そうも無いのでトップロープで挑戦する。簡単だと記憶していたが久し振りだし、岩登りそのものが最近ご無沙汰なので、苦労したが何とか登る事が出来た。今秋の山旅に向け少し復活と自信が芽生え出した。

 久し振りの精で身体がクタクタに成りヨロヨロで降りて着たら、大北商店前のテーブルでメットを横に置き飲んでいる4人連れを見かげたが先ほどの不動の4人ではなかった。平日でも幾人かは訪れている。流石岩登りの道場である。
 私もロング缶を1本空け帰途に着いた。


9月23(祝) 晴れ
 昨日、明日晴れたらジベンジ武奈ケ岳と決めていた。目が覚めればまずまず。21日と同じ電車で行く但し降車駅は志賀に変更。比良山の半縦走にした。
 志賀駅からバスでびわ湖バレイ前。そこからイッキに打見山山頂迄ゴンドラで上る。お金は掛るが、時間と身体が楽の方を選んだ。と言うより1日では半縦走は出来ない。走れば可能だろうが、山旅は走らないのが原則である。
 雪の無いスキー場のゲレンデ、あっちこっちで冬の本番に向け建物の改修工事とか増築工事を盛ん行なっていた。
 今読んでいる『冬ソナ』を思い出した。DVDでは主人公の二人がゲレンデの現場を廻るシーンだ。確かカフェとか、レストランとかで、ユジンが現場写真を撮る振りしミニョンにカメラを向けシャッターを押す、そんな場面が浮んだ。
 広々とした秋のスキー場は少し感傷的に成りそうだ。
 9時半過ぎトイレを済まし、足取りも軽く(ゴンドラのせい)、ゲレンデの脇の道を下る。結構急だ。スキーだと快適に降りられるけれども徒歩だと転びそうになる。
 キャンプ場から比良岳、鳥谷山経由で金糞峠に出るが、途中の2山は林の中に頂上が有り展望はゼロである。
 金糞峠に出る少し手前で道を間違って浅い谷に入ってしまった。でも方向は合っているのでそのまま進むと、頭の上で人の声が聞こえた。その谷は登山道と平行に降りていたのだ。少しの藪こきで登山道に合流。幾人かの登山者を目にする。
此処まで出会ったハイカーは一人だけ。このルートはマイナーらしい。
 金糞峠から八雲ケ原、スキー場跡経由で比良最高峰武奈ケ岳を目指す。このルートで《小さい秋》を発見。スキー場ゲレンデ跡のススキの大海、秋色の風、虫の声、ただし陽射しは真夏。少しチグハグ感を受け、広い坂道陰を捜しながら登行。登り着ると陽を遮る樹林帯に出た。少し蒸し暑さを感じるが、真夏に近い陽射しを受けるよりかま益しか。
 更に進むと高木が低木に変化し其れが消え、急に広い場所と一人金髪の外人(但し男性)が現れた。此処が頂上だと思ったが、更に上があり、そこには多くの人々が居た(30人程かな)。山頂は広く、360度見晴らしは素晴らしい。比良山の最高峰だけの事はある。
 風は秋風、陽射しは真夏、遮る場所は全く無く、暑いので早々に北に向かう。朽木村方面に降りるが、くちき温泉迄は時間的に無理なので残り3ルート。迷いなく一番近い手前の朽木栃生ルートを選択。この道も下山口迄出会った人は2パーティ4人だけ。結局、金糞峠から武奈ケ岳間を除いて計5人しか出会わなかった。
 途中、駄々広い登山道が有り、何処でも降りられる。積雪期トレースが無ければ迷いそうな感じだ。入る人が少ない事は広い道では踏跡が鮮明でない。多分読図とか経験が必要に成るのであろう。

 今回はテーマに沿った充実した山行だった。小さい秋も見っけたし、積年の想い武奈ヶ岳も登れたし、更に秋山のトレーニングにも成った。
 次回は厳冬期に全山(霊仙山から朽木温泉迄)を縦走したいと密かに計画している。機会が有れば挑みたい。秋期以上に素晴らしい山行が約束されると期待している。


余談。
 楽チン下山ル唾卜を選択した結果、下山ロバス停斜め前に酒屋さんが有り、バスを待つ間、一人宴会が出来ました。肴はザックに忍ばせて置いたので、ロング1本、ショート1本も空きました。
 水は少ない程(1Lしか持たなかった)宴会は一人でも盛り上がると確信しました。
 水分が全然足らなく、途中補給する処も無かった。自販機前でイッキ飲みして
しまった。(最高に旨かった)


(中野)